![]() Target for x-ray tube, a process for producing the same, and an x-ray tube
专利摘要:
公开号:WO1988007260A1 申请号:PCT/JP1988/000289 申请日:1988-03-18 公开日:1988-09-22 发明作者:Noboru Baba;Yusaku Nakagawa;Masatake Fukushima;Masateru Suwa;Ichiro Inamura 申请人:Hitachi, Ltd.;Hitachi Medical Corporation; IPC主号:H01J35-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 [0002] 発明の名称 [0003] X線管用タ ーゲッ 卜及びその製造法並びに X線管 [0004] 〔技術分野〕 [0005] 本発明は、 エックス (以下、 X と記載する) 線管に用 ,い られる X線タ ーゲッ ト、 該タ ーゲッ トの製造法、 該タ ーゲッ ト を備えた回転陽極及びかかる回転陽極を内蔵 し た X線管球並びに X線管に関する。 [0006] 本発明の X線管は、 医療機器の: X線シーテ一 (以下、 [0007] C T と記載する。 Comp u t ed Tomogra p h y ( B§ ) 装置に使 用する の に好適である。 [0008] 〔背景技術〕 [0009] X線管に用い られる : 線タ ーゲッ トの一例が、 特公昭 4 7— 8 263号公報に記载されている。 該特許公報には、 石 墨を基体と し、 電子線が照射される部分の近傍のみにタ ン グステ ン · レ ニ ウ ム合金を被覆 した構造の X線タ ーゲ ッ 卜が示されている。 また、 石墨基体と タ ン グステ ン ' レニウム合金被覆層と の間に レニ ウムの中間層を介在さ せた構造の X線タ ーゲッ 卜が示されてい る 。 これ らの構 造の X線タ ーゲッ トは、 石墨の大きな熱容量がタ ンダス テ ン · レ ニ ウ ム合金被覆層を熱的な過大負荷から守る と 記載されている。 [0010] 特開昭 60— 20264 3号公報には、 X線タ ーゲッ ト を備え た: X線管球の構造について示されている。 特開昭 61— 183861号公報には、 X線管球を内蔵した X線管の構造の —例が示されている。 [0011] 医癀-機器の X線 C T装置に要求される性質と しては、 診断時間の短縮及ぴ処理画像の鮮明化などがある。 ' これらの要求に応じるためには、 X線管の入力を増加 して X線放射量を多くすることが必要になる。 [0012] X線ターゲッ トは、 陰極からの電子線を受けて X線を 発生するわけであるが、 X線を発生する際に電子線のほ とんどは熱に変換され、 X線タ一ゲッ トは高温に加熱さ れる。 X線ターゲッ トの加熱温度は、 入力を増加するに したがい上昇していく 。 [0013] 本発明者らの検討結果によれば、 特公昭 47 - 8263号公 報に記載の発明のよう に、 X線ターゲッ トの基体を黒鉛 で構成し、 電子線が衝突する部分に X線発生金属材料を 被覆したものは、 X線発生金属被覆層から黒鉛基体への 熱伝導性が悪く 、 入力が増加すると X線発生金属被覆層 が黒鉛基体から剥れ易く なる。 [0014] このよう に従来の X線ターゲッ トは、 黒鉛が有する大 きな熱容量を有効に活用できていない。 [0015] 〔発明の開示〕 [0016] 本発明の目的は、 特公昭 47— 8263号公報に記載の X線 ターゲッ トにく らベて X線発生金属被覆層が剥れにく く 管入力 を増加し得る X線タ ーゲッ 卜 を提供する にある。 本発明の他の 目的は、 X線発生金属被覆層と黒鉛基体 との接着性が良好であ り且つ X線発生金属被覆層に生じ た熱を黒鉛基体へ速やかに伝.達する こ と ができる X線タ ーゲッ 卜の製造法を提《供する にある。 [0017] . 本発明の更に他の 目的は、 かかる X線タ ーゲッ ト を具 備 した X線管球及び X線管を提供する にある 。 [0018] 本発明は、 黒鉛基体と該基体の電子線が衝突する部分 の近傍を覆う X線発生金属被覆層 と を具備する X線タ ー ゲッ ト において、 黒鉛基体と X線発生金属被覆層 との界 面に、 黒鉛と非反応性であ り且つ黒鉛及び X線発生金属 被覆層と ほぼ同等の熱膨張係数を有する金属中間層を設 け、 該中間層を黒鉛基体の内部に浸透させた こ と にある , 中間層は 1 0 m以上の深さ に亘つて浸透 している部分 を有する (以下、 これを最大浸透深さ と い う) こ と が望 ま しい。 [0019] 本発明の X線タ ーゲッ トは、 黒鉛基体の表面に常圧又 は常圧近辺の圧力下で化学気相めつき を施して金属中間 層を被覆し、 その後、 X線発生金属を化学気相めつき、 スパッ タ リ ン グ或は溶射な どの手段によ リ被覆する こ と によって製造する こ と ができ る。 [0020] 常圧又は常圧近辺の圧力下で化学気相めつき を施すこ と によって、 金属中間層を黒鉛基体の内部に浸透させる ことが可能となる。 [0021] 本発明の X線ターゲッ トは、 既に述べた従来の X線タ ーゲッ 卜にく らベて X線発生金属被覆層が剥離しにく い が、 この効果は金属中間層が黒鉛基体の内部にまで浸透 していることに基づいている。 [0022] 金属中間層を黑鉛基体内部へ浸透させたことにょ リ、 両者の接触面積が著しぐ増加し、 X線発生金属被覆層に 発生した熱が黒鉛基体へ速やかに伝達されるよう になる しかも黒鉛基体内部へ浸透した金属中間層は、 楔と し ての働きを有し、 X線発生金属被覆層を黒鉛基体から剥 れに く くする。 [0023] 本発明者らの実験によれば、 金属中間層を黒鉛基体の 内部へ浸透させないときには、 X線発生金属被覆層を剥 離させずに X線管へ流し得る限界の管電圧及ぴ管鼋流は およそ 1 2 0 K V , 3 5 0 m Aであった。 [0024] これに対し、 金属中間層を黒鉛基体内部へ浸透させた ものでは、 管電圧 1 2 0 K V, 管電流 6 0 0 m Aを負荷 することが可能であった。 [0025] 本発明はまた、 電子線の照射を受けて X線を放射する X線ターゲッ ト と該ターゲッ 卜の回転機構とを具備し、 該回転機構が前記ターゲッ トの回転軸と該回転軸に固定 された円筒状のモータ · ロータ 、 前記回転軸の周囲に位 置して該回転軸を支える固定軸及び該固定軸と前記回転 軸との間に位置する軸受と を有する X線管用回転陽極に おいて、 前記 X線タ ーゲッ トが黒鉛基体の電子線照射面 にタ ングステン ' レニウム合金と タ ングステンの一方よ り なる X線発生金属被覆層を有 し、 該被覆層と前記基体 と の界面に レニ ウム中^層を有 し、 且つ該レニ ウムの前 記黒鉛基体内部への最大浸透深さ が 1 0 m以上よ り な る こ と を特徴とする。 [0026] 更に本発明は、 真空管内に電子線を照射する陰極 と 回 転陽極を具備 し、 該回転陽極が電子線の照射を受けて X 線を放射する X線タ 一ゲッ 卜 と該タ 一ゲッ 卜の回転機構 を有し、 該回転機構が前記 X線タ ーゲッ トの回転軸と該 回転軸の周囲に位置して該回転軸を支える固定軸及ぴ両 軸間に位置する軸受を有する X線管球において、 前記ス 線タ ーゲッ 卜 が黒鉛基体の電子線照射面に タ ングステン • レニ ウム合金と タ ン グステンの一方よ り なる X線発生 金属被覆層を有 し、 該被覆層 と前記基体と の界面に レニ ゥム中間層を有し、 且つ該レニ ウムの前記黒鉛基体内部 への最大浸透深さ が 1 0 m以上よ り なる こ と を特徴と する。 [0027] 更にまた本発明は、 X線放射窓を有する密閉容器内に X線管球と該 X線管球の周囲の空間 を満たす冷却媒体と を有 し、 前記 X線管球が、 真空管内に電子線を照射する 陰極と 回転陽極を具備し、 該回転陽極が電子線の照射を 受けて X線を放射する X線ターゲッ 卜と該タ一ゲッ トの 回転機構を有し、 該回転機構が前記: X線ターゲッ トの回 転軸と該回転軸の周西に位置して該回転軸をまえる固定 軸及 両軸間に位置する軸受を有する X線管において、 前記 X線ターゲッ トが黒鉛基体の電子線照射面にタ ング ステン · レニウ 合金とタ ンダス ンの一方よ りなる X 線発生 属被覆層を有し、 該被覆層と前記基体との界面 に レニウム中間層を有し、 該レニウムの前記黒鉛基体内 部への最大浸透深さが 1 O m以上よ りなる こと を特徴 とする。 [0028] なお、 X線ターゲッ トの電子線照射面を、 タ ンダステ ン · レニウム合金からなる最表面層とタ ングステンよ り なる下部層との二層構造にしてもよい。 [0029] 〔図面の簡単な説明〕 [0030] 第 1 図及び第 2 図は本発明の一実施例による X線ター ゲッ トの概略断面図であり、 第 1 図は一部拡大断面図を 示し第 2図は全体の断面図を示している。 第 3 図は本発 明の他の実施例による X線ターゲッ トの一部拡大断面図 である。 第 4図は本発明の他の実施例による X線ターゲ ッ トの全体の断面図である。 第 5図は本発明の X線管の 一実施例を示す概略断面図、 第 6図は本発明の回転陽極 の一実施例を示す概略断面図である 第 7 図は各種 X線 ターゲッ 卜を組み込んだ X線管の使用時のスキャン数と X線滅量の関係を示す特性図である。 [0031] 〔発明を実施するための最良の形態〕 [0032] ( i ) X線タ ーゲッ 卜の構成 [0033] 本発明の X線タ ーゲッ トは、 基体が黒鉛からなる。 黒 鉛基体は、 金属に く らべて熱容量が大きい上に熱伝導性 ,もよい。 しかも軽量である。 この軽量である と いう利点 は、 特開昭 60— 202643号公報に Ϊ5載の如き構造の X線管 球に本発明の X線タ ーゲッ ト を組み込むだけで使用でき しかも管入力 を増加させる こ と ができ る と い う効果もも たらす。 [0034] 黑鉛基体は、 必ずしも黒鉛のみからなる必要はない。 黒鉛と金属粉と を混合 して焼結したものでも よ い。 たと えば黒鉛と タ ングステン粉末と の焼結体よ り なる基体は , 熱伝導性がよ いう えに強度的にも強く 、 本発明に係る X 線タ ーゲッ トの基体と して十分に使用可能である。 黒鉛 と金属粉と の焼結体とする と きの金属粉の量は、 黒鉛自 身が持っている熱容量を大き く 損な う こ と のないよ う に 配慮して決めるべきである。 黒鉛の量は、 体積比で 5 0 % を超える よ う にする こ と が望ま しい。 [0035] 基体はまた、 黒鉛の薄板と他の部材よ り なる薄板と を 重ね合せて積層構造と しても よ い。 こ の場合の他の部材 と しては、 金属又はセラ ミ ッ ク な どを使用でき る 黒鉛 の薄板と熱伝導性炭化けい素焼結体の薄板と を積層 して 基体を構成する ことによ り、 基体の強度を高めることが できる。 [0036] 黒鉛基体の電子線が衝突する部分の近傍を覆う X線発 生金属 ¾覆層の材料は、 電子線の照射を受けても溶解し ないよう に高い融点を有するものから選ばれる。 X線発 生金属被覆層は、 殆どの場合におよそ 2 5 0 0 °C前後に まで加熱される。 したがって、 2 5 0 0 °C以上の高融点 を有し且つ X線を発生する金属から選ぶことが望ま しい タ ングステン或いはタ ングステン ' レニウ 合金は、 X 線発生金属被覆層の材料と してきわめて好適である。 レ ニゥム単独でも使用できな く もないが、 タ ングステン或 いはタ ングステン ' レニウム合金に く らべると劣るう え 非常に高価である。 [0037] 黒鉛とタ ングステンとは、 容易に反応し炭化物を生成 して しまう e したがって、 黒鉛基体上にタ ングステン或 いはタ ンダステン ' レニウム合金を直接被覆したのでは 両者の界面に脆い炭化物が生成し、 容易に剥離してしま う。 [0038] このことから、 黒鉛と反応レないか或いはほとんど反 応しない金属を、 雨者の中間に介在させる ことが必要と なる。 この金属も又、 電子線照射によって溶解しないよ う に高融点、 具体的は 2 5 0 0 °C以上の融点を有するも のから選ぶこ と が望ま しい。 この金属中間層の材料と しては、 レニウムが最良であ る。 レニウムは、 熱膨張率においても黒鉛の熱膨張率に 近似してお り、 したがって、 黑鉛と レニウムの界面には 熱応力が集中 しに く い。 [0039] 金属中間層は、 黒 ^基体の表面の空孔に浸入 し内部ま - ,で浸透している こ と が必要である。 このよ う に黒鉛基体 の内部にまで金属中間層を浸透させる こ と によって、 既 に述べたよ う に X線発生金属被覆層を剥離し に く く でき X線管に負荷する入力 を増加 して診断時間の短縮及び処 理画像の鮮明化をはかる こ と ができ る。 [0040] 第 ] 図及び第 2 図は、 本発明の X線タ ーゲッ トの一実 施例を示す断面図である。 第 1 図は、 電子線が当たる部 分の近傍の拡大図であ り 、 第 2 図は X線タ ーゲッ ト全体 の概略図である。 [0041] 黒鉛基体 1 の表面の一部を X線発生金属被覆層 2 が覆 い、 両者の中間に金属中間層 3 が介在し且つ黒鉛基体 1 の内部に浸透 している。 [0042] 金属中間層 3 は、 その最大浸透深さすなわち黒鉛基体 表面と金属中間層の浸透部先端との間の距離の う ちで最 大のものが 1 Ο μ πι以上を有するよ う にする こ と が望ま しい。 [0043] 金属中間層の最大浸透深さ が小さ いほど X線発生金属 被覆層が剥離しやす く な リ 、 X線管の負荷入力 を増加 し て診断時間の短縮或いは処理画像の鮮明化を図 り にく く なる。 [0044] X線 C T装置において、 血管等の細部診断を可能とす るには、 1 5 0 0〜 2 0 0 0 キロ ヒー 卜ュニッ 卜 (KH ) ない しはそれ以上の熱容量を保有する X線ターゲッ トが 必要になる。 金属中間層の最大浸透深さが 1 0 A m以上 である本発明の X線ターゲッ トは、 この要求を十分に満 足する。 [0045] X線発生金属被覆層 2の厚さは、 電子線が入り込む深 さよ りも大にすべきである。 電子線が入り込む深さはお よそ 1 0〜 1 5 mであるので、 X線発生金属被覆層の 深さは 2 0 μ mよ りも大にするのがよい。 X線発生金属 被覆層を必要以上に厚くするこ とは、 X線ターゲッ トの 重量増加を招き、 高速で回転させたときに軸受を摩耗さ せて回転のぶれ等をきたす原因となる。 このことから X 線発生金属被覆層の厚さは最大でも 5 0 0 μ m程度に止 めることが望ま し く 、 5 0〜 2 0 0 /: m程度の厚さにす ることが特に望ま しい。 [0046] 金属中間層の総厚さのうち、 黒鉛基体の表面を覆って いる部分の厚さは、 3 μ πι以上、 通常は 5〜 : L O mも あれば十分である。 金属中間層は、 黒鉛基体上に脆い炭 化物層を生成させないためのバリヤと して作用しており この作用は黒鉛基体表面を覆う金属中間層の厚さが 3 mもあれば十分に達せられる。 金属中間層の厚さ が薄 い場合には、 層の内部を黒鉛が拡散 して X線発生金属被 覆層と反応し、 その反応生成物である炭化物を金属中間 層と X線発生金属被覆層との界面に生成するこ と がある しかし、 この場合の良化物の存在は、 X線発生金属被覆 ,層と金属中間層と の接着性を損な う には至らない。 した がって、 かかる炭化物層が生成する こ と は、 一向にかま わない。 [0047] X線発生金属被覆層から黒鉛基体への熱伝導性を よ リ 良 く するために、 X線発生金属被覆層を柱状晶組織とす. る こ と が望ま しい。 このよ う な柱状晶組織は、 化学気相 めっきの手法を用いて被覆する こ と によって容易に得ら れる。 [0048] しかしながら、 このよ う に柱状晶組織と した場合には、 電子線の衝突によって微細な割れが発生 しやす く 、 この 割れが進展して X線減量につながるおそれがある。 この こ と から、 X線発生金属被覆層を二層に し、 電子線が当 たる最表面層を微細組織と し、 その下部を柱状晶組織と する こ と が望ま しい。 最表面層の微細組織は、 その下部 の柱状晶よ り も微細とする。 [0049] 微細組織の最表面層は、 化学気相めつきの設定条件を 制御する こ と によって得る こ と ができ る し、 スパッタ リ ング或いは溶射の手法を用いる こ と によつても得る こ と ができる。 [0050] 鈍金属は、 合金にく らべて一般に熱伝導性がよい。 反 対に合金にすると一般に鈍金属にく らベて再結晶温度が 上昇し 電子線を入射したときによ り高い温度に酎える ことができるようになる。 このことから、 最表面層は合 金で形成し、 その ""下部の柱状晶は鈍金属で形成する こと が望ま い。 タ ングステン ' レニウム合金よ りなる最表 面層とその下部の純タ ングステン柱状晶とからなる二屠 構造の X線発生金属被覆層にするこ とは、 高熱容量且つ 高熱伝導性の X線ターゲッ トを実現するためにきわめて 望ま しい。 この場合のタ ングステン ' レニウム合金の成 分組成は、 レニ ウムが 1 〜 1 0重量%、 残り タ ンダステ ンとする ことが望ま しい。 [0051] 第 3 図は、 二層構造の X線発生金属被覆層を有する本 発明の X線ターゲッ 卜の一部靳面菌を示している。 X線 発生金属被覆暦 2は、 最表面層 4 と下部柱状晶層 5 と か らなる。 1 a は黒鉛基体 1 の空孔を示している。 このよ う に二層構造と したときの X線発生金属被覆層の合計厚 さは 2 0〜 5 0 0 # mが望まし く、 このうち最表面層の 厚さは 5 0〜 2 0 0 m、 下部柱状晶層の厚さは 5 0〜 3 0 0 A m程度が望ましい。 [0052] 第 4図は、 黒鉛基体 1 を三枚の板を積層した構造と し そのうちの一枚にセラ ミ ックス焼結板を使用 した例を示 している。 第 4 図において、 符号 6 が黒鉛板であ り 、 二 枚の黒鉛板の間にセラ ミ ック ス焼結板 7 をサン ドイ ッチ している。 セラ ミ ックス焼結板と しては、 熱伝導性のよ いもの、 例えばべ リ リ アを含む炭化けい素焼結体などを 使用する こ と が望ま しい。 このよ う にセラ ミ ック ス焼結 .板をサン ドイ ッチ した構造とする こ と によ り黒鉛基体の 機械的強度を高める こ と ができ る。 [0053] ( i ) X線タ ーゲッ トの製造法 [0054] X線タ ーゲッ トの黒鉛基体は、 焼結によって作る こ と ができ る。 焼結によって作られた黒鉛基体は、 そのま ま で多 く の空孔を有してお り、 本発明の: X線タ ーゲッ ト に おける黒鉛基体の要件すなわち多孔賓黒鉛基体である と いう要件を具備する。 [0055] 黒鉛基体の表面近傍の空孔を更に多 く したい場合には , 大気中で加熱したのち熱湯中に浸漬 して表面を粗ら して も よ い し、 或いは薬品中に浸漬して人工的に空孔を作つ てもよい。 他に適当な空孔形成手段があるな らばそれで もよ く 、 上記方法に限定されるものではない。 [0056] 金属中間層は、 黒鉛基体の表面近傍の空孔内に浸透さ せなければな らないので、 常圧又は常圧近辺の圧力下で 化学気相めつき して形成する こ と が必要となる。 [0057] 化学気相めつき ( C V D又はケ ミ カル ' ベーパ一 ' デ ポジショ ン と も云う) の圧力 を 1 0 " 2 Torrと して金属中 間層を形成させた実験では、 金属中間層を黒鉛基体の内 部まで浸透させる ことができなかった。 これよ り化学気 相めつきを行う場合の圧力は、 常圧近辺と し、 1 0 _ 2 Torr以下にしないことが望ましい 好適な雰囲気圧力は 常圧である。 減圧下での処理は、 金属中間層の黒鉛基体 内部への浸透を P且害するので、 できるだけ避けるべきで ある。 一 [0058] 金属中間層を化学気相めつきによって形成する場合に は、 黒鉛墓体を加熱しておく ことが望ま しく 、 この加熱 温度によって最大浸透深さが著しく影響を受ける。 黒鉛 基体の好適な加熱温度は 2 0 0〜 3 0 0 °Cである。 加熱 温度が低いと熱分解が進みにく く、 黒鉛基体の内部にま で十分に金属中間層を浸透させることができない。 加熱 温度が高すぎると、 黒鉛基体の表面上でのみ熱分解が進 行し、 黒鉛基体の表面上に金属中間層が析出 して内部に 浸透しない。 .. [0059] X線発生金属被覆層は、 化学気相めつき、 スパッタ リ ング或いは溶射などによって形成することが望ま しい。 柱状晶組織とする場合には、 化学気相めつきを行う こ と が望ましい。 微細な組織を得る場合には、 スパッ-タ リ ン グ或いは溶射を行うのが望ま しい [0060] X線発生金属被覆層を二層構造と し、 微細な組織の最 表面層とその下部の柱状晶層を単一の工程で形成する場 合には、 化学気相めつき を採用 し、 最表面層形成時に被 覆層形成用ガスの組成, 圧力, 温度, 還元性ガスなどを コ ン ト ロールする こ と が望ま しい。 [0061] ( iii ) X線管球及び X線管 構成 [0062] 第 5 図は、 本発明 —実施例によ る X線管の概略断面 ,図を示してお り 、 第 6 図は回転陽極の概 B¾断面図を示 し ている。 [0063] X線管 1 0 は、 密閉容器 1 1 内に X線管球 1 0 0 を 内 蔵している。 この容器内の X線管球 1 0 0 の周囲には冷 却媒体 1 5 が充塡されている。 [0064] 密閉容器 1 1 は、 X線放射窓 1 2 を有する。 X線放射 窓 1 2 は、 例えばガラス板の外側面或いは内側面に X線 が放射される部分を残して鉛ス リ ツ ト を張ったものが望 ま しい。 X線放射窓 1 2 を除く 密閉容器内側にも X線 し やへい用材料例えば鉛板を張る こ と が望ま しい。 [0065] X線管は、 特開昭 61— 1 83861号公報にも 載されてい る よ う に X線放射と と も に多量の熱を発生する。 この発 生 した熱を強制冷却するために密閉容器内に冷却媒体 1 5 を充填 し且つ循環させる。 冷却媒体と しては、 液体 のもの例えば油を入れる こ と が多い。 [0066] X線管球 1 0 0 は、 真空管 1 1 0 内に回転陽極 1 2 0 と陰極 1 3 0 を有する。 真空管 1 1 0 は通常はガラ ス管 よ り なる。 回転陽極 1 2 0 は、 X線タ ーゲッ ト 1 2 1 と この X線ターゲッ トの回転機構と を具備する。 X線ター ゲッ トの回転機構はモ一タ · ロータ を備えており、 X線 管球の外側の前記ロータ と対向する位置にモータ ' ステ ータ 1 2 5 を有する。 X線ターゲッ 卜の回転機搆につい ては、 特開昭 61— 183861号にも本発明ときわめて類似の 構造がかな リ詳し-く記載されている。 [0067] 陰極 1 3 0は、 電子線放出のためのフィ ラメン トを備 えておリ、 放出された電子線 1 3 1 は X線 ーゲッ ト 1 2 1 に入射し密閉容器 1 1 の X線放射窓 1 2 から放射 される。 符号 1 2 9 は陽極端子を示し、 符号 1 3 9 は陰 葰端子を示している。 又、 符号 1 4 1, 1 4 2は、 X線 管球 1 0 0 が密閉容器 1 1 に衝突して破損したりするの を防止するク ッショ ンを示している。 符号 1 1 1 は、 真 空管内を真空吸引し、 最終的に管端を封じた部分すなわ ち真空封止部を示している。 [0068] 第 5図では密閉容器 1 1 の上端にゴムの蓋 1 3 がかぶ せてある。 これは、 何らかの原因によ り X線管が破壊し たときにも、 冷却媒体が管外部へ洩れて出ないよう にす るためである。 ゴム蓋 1 3は、 ゴムのもつ伸縮作用によ つて冷却媒体の流出を阻止する [0069] 回転陽極 1 2 0は、 第 6図に示すよう に X線ターゲッ ト 1 2 1 とその回転機構とを具備する。 回転機構は、 回 転軸 1 2 2 と円筒状のロータ 1 2 3 と を有する。 ロータ 1 2 3 の材料と しては、 銅が好適である。 回転軸 1 2 2 の周囲は . 固定軸 1 2 4で包囲されており 、 回転軸と 固 定翱の間に軸受 1 2 6具体的には玉軸受が設け られてい る。 符号 1 2 7は軸受 1 2 6 のス トッパである。 又、 符 号 1 2 8は、 ロータ U 3 と 固定軸 1 2 4 と の間のスぺ.—サである。 固定軸 1 2 4 は、 固定部材 1 5 0 に固定さ れている。 [0070] X線管球及び回転陽極の構造に関 しては、 特開昭 60— 202643号公報にも本発明 と類似の構造が示されている。 [0071] X線 C T装置によ る診断時間の短縮及び処理画像の鮮 明化を図るためには、 X線タ ーゲッ ト を大型化 して熱容 量を高める こ と が必要になる。 しかし、 X線タ ーゲッ ト が大型化し重量が増大する と、 軸受にかかる負荷が増加 し、 回転軸と の摺動部から摩耗粉が発生 して回転軸が偏 心する よ う になる。 又、 摩耗粉の発生によ り酎電圧が低 下 し、 使用不能に陷いる こ と がある。 [0072] この こ と から、 大型の X線タ ーゲッ ト を用いる場合に は、 それに適する回転陽極の開発或いは回転機構の改良 が必要になる。 しかし、 本発明の X線タ ーゲッ トは、 黒 鉛を基体と しておリ 、 重量の重いタ ングステン, レニ ヴ ム等の X線発生材料は . タ ーゲッ トの表面のご く 一部に し か用いていないので、 第 6 図に示す構造の回転陽極に 組み入れて用いる こ と ができ、 且つ高熱容量化を達成す る ことができる。 本発明の X線ターゲッ トは、 4 0 0 m A以上の管電流、 4 8 K W以上の入力の負荷に酎える ことができる。 [0073] 本癸明の X線ターゲッ トは、 従来のきわめて一般的な 構造の回転陽搔に組み入れて使用でき、 且つ高熱容量化 が図れるという点で、 きわめて画期的である - 実施例 1 [0074] 基体と して黒鉛、 中間層にレニウム、 X線発生金属材 料の下地をタ ングステン、 最表面をタ ングステン · レニ ゥム合金と したターゲッ トを試作した。 第 3 図はタ一ゲ ッ ト表面付近の靳面搆造である。 黒鉛基体 1 は多数の空 孔 1 a を有する。 金属中間層 3は黒鉛基体 1 の表面部分 の空孔 1 a に浸透して層扰をなし、 その上に二層構造よ りなる X線発生金属被覆層 2 を有する。 このターゲッ ト の作製はまず、 黒鉛基体 1 a を機械加工し、 その際に生 じた切削粉の空孔 1 aへの 目づま リ等を除去するため純 水で超音波洗浄を行い、 1 5 0 0 °Cの真空中で空焼きの 熱処理を施した その後、 化学気相めつき法で金属中間 層 3 の レニウム層、 X線発生金属被覆層 2 と して柱状結 晶タ ングステン層 5および微細結晶タ ングステン .' レニ ゥム合金層 4 を単一工程で連続的に設けた。 [0075] タ ングステン * レニウム合金の成分は、 レニウム 5重 量%、 残り タ ングステンである。 この合金層の厚さは 1 0 0 ^ m , タ ングステン層の厚さは 2 0 0 mである レニウム層のう ち黒鉛基体表面に介在する厚さ はおよそ であ り、 黒鉛基体内部への最大浸透深さは約 1 0 0 μ mであつす:。 化学気相めつきは常圧で弗化レニ [0076] 、 [0077] ゥム及び弗化タ ングステンを水素で還元する方法で行つ -,たが、 弗化レニ ウム及び弗化タ ングステン と も析出条件 が温度, 圧力等によって異なる。 そ こで、 金属中間層 3 の レニ ウムが黒鉛基体 1 の表面空孔 1 a に十分浸透する よ う に約 3 0 0 °Cに基体温度を調整してめっき を施した —方、 タ ングステンは、 温度が高く なるほど柱状結晶の 粒径及び表面の凹凸が大き く なる。 また、 タ ングステン • レニ ウム合金は温度によって結晶粒径形態が変化する , そこで、 金属中間層 3 の上に基体温度約 5 5 0 °Cでタ ン グステンの柱状結晶層を設け、 基体温度約 4 5 0 °Cでタ ングステン · レニ ウ ム合金の微細結晶層を設けた。 この よ う に して得られたタ ーゲッ トは軽量で熱輻射率, 熱容 量が大き く 、 過酷な使用条件下においても、 黑鉛基体 1 と金属中間層 3 と が強固な結合を有するため、 剥離及び 熱伝導性の低下等の問題がない。 [0078] 第 7 図は、 この: X線タ ーゲッ ト 7 0及び従来のタ 一ゲ ッ ト を第 5 図に示す構造の X線管に組み込んで、 管電圧 1 2 0 K V , 管電流 4 0 0 m Aで: 線を発生させた と き の X線滅量と スキャン数と の関係を示す特性図であ る。 従来のターゲッ トと しては、 黒鉛基体にレニウム層を 介してダングステン ' レニウム合金層を設け且つレニゥ ム層の浸透がない構造と した黒鉛ベースターゲッ ト 7 1 及ぴモ l ブデン基体の電子線照射面にタ ングステン · レ ニゥム合金層を焼結によつて形成した金属タ一ゲッ ト7 2 を用いた。 [0079] 第 7図において、 電圧 1 2 0 K V , 電流 4 0 0 m Aの 使用条件でのターゲッ 卜の X線量変化を見る と、 レニゥ ム層の浸透がない黒鉛べ一スタ一ゲッ ト 7 1及び、 金属 ターゲッ ト 7 2 に比べ本発明のターゲッ ト 7 0は X線の 减量が少ない。 また本発明のタ一ゲッ 卜は電圧 1 2 0 K V , 電流 6 0 0 m Aの負荷と いう大入力を照射しても 何等変化は認められなかった。 [0080] 実施例 2 [0081] 実 IS例 1 にぉぃて、 最表面層のタ ングステン · レニゥ ム合金に代えて、 微細結晶の純タ ングステンに しても同 様の効果が得られた。 [0082] 実施例 3 [0083] ターゲッ 卜は既に述べたごと く熱応力によって、 金属 中間層及び X線発生金属被覆層の剥離が発生してはなら- ない。 そこで、 金属中間層の成膜法と黒鉛基体との密着 性について検討した。 一つはスパッタ法でぁ リ、 もう一- つは化学気相めつき法である。 まず、 スパッタ法は純度 9 9 . 9 % 以上のスパッタ用 レニ ウムタ ーゲッ ト を上、 黒鉛基体を下に配置したスパッ タ · ダウン方式で レニゥ ムを成膜した。 スパッタ ガスはアルゴンであ り、 圧力 0 . 0 1 Torr で レニウムを 1. 0 # m程度黒鉛基体上にス パッタ成膜した。 その J吉果、 黒鉛基体特有の空孔への レ 二 ゥムの浸透は見 られなかった c さ ら に、 汚れや空孔の 少ない高密度黒鉛基体にスパッタ成膜 したものは、 1 000 〜 1 5 0 0 °Cの真空熱処理によって、 ふく れ現象が しば しば見られた。 従って、 中間層をスパッ タ法で設ける場 合は、 特に基板の前処理方法等に注意する必要がある。 [0084] 次に、 化学気相めつき において例えば弗化 レ ニ ウ ム を 常圧の水素還元方式で レ ニ ウ ム を析出する場合、 温度に よって黒鉛基体空孔への レ ニ ウ ムの浸透状態や析出速度 さ ら には、 その膜質が異なる 。 例えば温度を 2 0 0 〜 3 0 0 °C程度にする と、 黒鉛基体の表面部空孔に十分浸 透 した レ ニ ウ ム膜が得られる が 4 0 0 °Cでは黒鉛基体上 へ レ ニ ウ ムは厚く 析出する が、 空孔への浸透が不十分で ある。 さ ら に温度が高く な り 5 0 0 °Cになる と 、 粉末状 の レニ ウムが析出 し、 中間層と して不適当な状態になる。 従って、 中間層 と黒鉛基体と の密着性は、 2 0 0〜300 °Cの温度下での化学気相めつき法によ るものがす ぐれる 。 実施例 4 [0085] 熱容量を黒鉛で、 回転速度を金属, セラ ミ ッ ク等で担 当する形の複合基体を用いることが考えられる e そこで 第 4図に示すターゲッ トを試作した。 複合基体は高熱伝 導セラ ミ ック と して知られているべリ リア ( B e O ) 入 り炭化けい素 ( S i C ) 焼結板 7 と黒鉛板 6の積層体で あり、 S i Cをホッ トプレスで焼結する際、 上, 下にス ぺーサと して用 る黒鉛と S i Cが強固に接着したもの を、 ターゲッ ト形状に加工した。 その後、 鈍水で洗浄し 1 5 0 0 °Cの真空加熱を行い、 金属中間層 3 の レニウム 及び X線発生金属被覆層 1 を化学気相めつき法で設けた なお、 この時の X線発生金属被覆層 1 はタ ン グステン ' レニウム合金の微細単一結晶層に した。 このタ ーゲッ ト においても実施例 1 と同様な効果が得られると共に、 さ らに、 回転破壊強度を 2倍以上にできた。 [0086] 〔産業上の利用可能性〕 [0087] 以上述べたよう に本発明の X線管用ターゲッ トは、 X 線発生金属被覆層が剥れにく く しかも X線発生金属被覆 層から黒鉛基体への熱伝導性がよい。 したがって高熱容 量: X線ターゲッ 卜 と して好適である。
权利要求:
Claims 請求の範囲 1 . 黒鉛基体上の電子線が照射される面に X線発生金属 被 S層を有する X線管用タ ーゲッ ト において、 前記黒 鉛基体と前記被覆層との界面に黒鉛と非反応性の金属 中間層を有 し且つ該冲間層が前記黒鉛基体の内部へ浸 , 透深さ 1 0 /i m以上に亘つて浸透している部分を有す る こ と を特徴とする X線管用 タ ーゲッ 卜。 2 . 請求の範囲第 1項において、 前記 X線発生用金属被 覆層が、 2 5 0 0 °C以上の融点を有する金属よ り なる こ と を特徴とする X線管用タ ーゲッ ト 。 3 . 請求の範囲第 1 項において、 前記金属中間層が、 2 δ 0 0 °C以上の融点を有する金属よ り なる こ と を特 徴とする X線管用タ ーゲッ 卜。 4 . 黒鉛基板上の電子線が照射される面にタ ン グステン 被覆層を有する X線管用タ ーゲッ ト において、 前記黒 鉛基体と前記タ ン グステ ン被覆層 と の界面に レ ニ ウム よ り なる中間層を有し、 且つ前記黒鉛基体内部へ レニ ゥムが 1 0 m以上の深さ に苴つて浸透 している部分 を有する こ と を特徴とする X線管用タ ーゲッ ト。 5 . 黒鉛基体上の電子線が照射される面にタ ン グステ ン • レ ニ ウ ム合金被覆層を有する X線管用 タ ーゲッ トに おいて、 前記黒鉛基体と前記被覆層 と の界面に レ ニゥ ムよ り なる中間層を有 し、 且つ前記黒鉛基体内部ヘ レ 二ゥムが浸透深さ 1 0 μ ιη ^上に苴つて浸透している 部分を有する こ と を特徴とする X線管用ターゲッ ト。 . 黒鉛基板上の電子線が照射される面に X線発生金属 被覆層を有する X線管用タ一ゲッ 卜において、 前記 X 線発生金属被覆層が二層構造よ リなリ且つそのう ちの 下部層が柱状晶組織を有し、 前記下部層と前記黒鉛基 体と JD界面に黒鉛と非反応性の金属中間層を有し、 且 つ前記黒鉛基体内部へ該金属中間層が浸透している こ とを特徴とする X線管用ターゲッ ト。 . 黒鉛基体上の電子線が照射される面に ; X線発生金属 被覆層を有する X線管用ターゲッ トにおいて、 前記 : X 線発生金属被覆層が二層構造よ リなリ且つそのうちの 最表面層は微細組織を有し下部層は柱状晶組織を有し 前記下部層と前記黒鉛基体との界面に黒鉛と非反応性 の金属中間層を有し、 且つ前記黒鉛基体内部へ該金属 中間層が浸透している こ とを特徵とする X線管用ター ゲッ ト。 . 黒鉛基体上の電子線が照射される面に X線発生金属 被覆層を有する X線管用ターゲッ トにおいて、 前記 X 線発生金属被覆層がタ ングステン · レニウム合金よ り なる最表面層とタ ングステンよ りなる下部層との二層 構造よ りな り、 該タ ングステン下部層と前記黒鉛基体 との界面に レニウムよ りなる中間層を有し、 且つ前記 黒鉛基体内部へ該レニ ウムが浸透 して いる こ と を特徴 とする X線管用タ ーゲッ ト。 . 請求の範囲第 8項において、 前記タ ングステン · レ ニ ゥム合金よ り なる最表面層が微細組織を有する こ と を特徴とする X線管月 jタ ーゲッ 卜。 . 請求の範囲第 8項において、 前記タ ングステン下部 層が柱状晶組織を有する こ と を特徵とする X線管用タ —ゲッ 卜 . 黒鉛焼結体よ り なる基体上の電子線照射面に X線発 生金属を被覆する工程を含む X線管用 タ ーゲシ 卜の製 造法において、 前記工程の前に前記黒鉛基体表面に黑 鉛と非反応性の金属中間層を常圧近辺の圧力下で化学 気相めつき を施す こ と によって形成する と共に中間層 の一部を前記黒鉛基体内部へ浸透させ、 且つ浸透深さ が 以上の部分を有する よ う に した こ と を特徴 とする X線管用タ 一ゲッ 卜の製造法。 . 黒鉛焼結体よ り なる基体上の電子線照射面にタ ンダ ステン . レニウム合金又はタ ングステンよ り なる X線 発生金属を被覆する工程を含む X線管用タ ーゲッ 卜の 製造法において、 前記工程の前に前記基体表面に常圧 近辺の圧力下での化学気相めつき によって レニ ウ ム層 を被覆する と共に レニ ウムの一部を基体内部へ浸透さ せ、 且つ浸透深さ が 1 0 m以上の部分を有する よ う にしたことを特徴とする X線管用ターゲッ 卜の製造法. 黒鉛焼結体よ りなる基体上の電子線照射面にタ ング ステン ' レニウム合金又はタ ングステンよ りなる X線 発生 属を被覆する工程を含む X線管用ターゲッ トの 製造法において、 前記工程の前に、 2 0 0〜3 0 0。C の温度と常圧近辺の圧力を満足ずる条件下で化学気相 めっきを施すこ と によって前記黒鉛基体表面にレニゥ ム層を被覆する と共にレニウムの一部を基体内部へ浸 透させ、 且つ浸透深さが 1 0 A m以上の部分を有する よう に したことを特徴とする X線管用ターゲッ トの製 造法。 . 黒鉛基体上の電子線照射面に X線発生金属を被覆す る工程を含む X線管用ターゲッ トの製造法において、 前記工程の前に、 2 0 0 ~ 3 0 0 °Cの温度と常圧近辺 の圧力を満足する条件下で化学気相めつきを施すこ と によって前記黒鉛基体表面に レニウム層を被覆する と 共にレニウムの一部を基俸内部へ浸透深さが 1 0 μ m 以上に苴つて浸透する部分を有るよう に浸透させるェ 程を含み、 その後、 タ ングステン下部層とタ ンダステ ン ' レニウム合金の最表面層よ りなる二層構造の X線 発生金属被覆層を瓶次形成する こ と を特徵とする X線 管用タ一ゲッ トの製造法。 . 請求の範囲第 1 4項において、 前記タ ングステン下 部層を化学気相めつき によって柱状晶組織に形成する こ と を特徵とする X線管用 タ ーゲッ 卜の製造法。 . 請求の範囲第 1 4 項において、 前記タ ン グステ ン ' レ ニ ウ ム最表面層を化学気相めつき , スパッ タ リ ン グ 及び溶射のいずれかの手段によって微細組織に形成す る こ と を特徴とする X線管用 タ ーゲッ トの製造法。 . 電子線の照射を受けて X線を放射する X線タ ーゲッ 卜 と該タ ーゲッ トの回転機構と を具備 し、 該回転機構 が前記タ ーゲッ 卜の回転軸と該回転軸に固定さ れた円 筒状のモータ · ロータ 、 前記回転軸の周囲に位置 して 該回転軸を支える固定軸及び該固定軸と前記回転軸と の間に位置する軸受と を有する X線管用回転陽極にお いて、 前記 X線タ ーゲッ ト が黒鉛基体の電子線照射面 に タ ン グステ ン · レ ニ ウ ム合金と タ ン グステ ン の一方 よ り なる X線発生金属被覆層を有 し、 該被覆層 と前記 基体と の界面に レニ ウ ム中間層を有 し、 且つ該レニゥ ムが前記黒鉛基体内部へ 1 0 m以上の深さ に!:つて 浸透している部分を有る こ と を特徴とする X線管用回 転陽極。 . 電子線の照射を受けて X線を放射する X線タ ーゲッ 卜 と該タ ーゲッ トの回転機構と を具備 し、 該回転機構 が前記タ ーゲッ 卜の回転軸と該回転軸に固定された円 筒状のモータ · ロータ 、 前記回転軸の周囲に位置して 該回転軸を支え固定軸及び該固定軸と前記回転軸との 間に位置する軸受とを有する X線管用回転陽極におい て、 前記 X線タ一ゲッ トが黒鉛基体の電子線照射面に 最表面層がタ ングステン ' レニウム合金、 その下部層 がタ ングステンよ りなる二層構造の X線発生金属被覆' 層を有し、 前記タ ングステン下部層と前記黒鉛基体と の界面にレ二ゥム層を有し且つ該レニゥムが前記黒鉛 基体内部へ 1 0 以上の深さ に亘つて浸透している 部分を有する こ とを特徴とする X線管用回転陽極。 . 真空管内に電子線を照射する陰極と回転陽極を具備 し、 該回転陽極が電子線の照射を受けて X線を放射す る X線ターゲッ 卜と該タ一ゲッ 卜の回転機構を有し、 該回転機構が前記 X線ターゲッ 卜の回転軸と該回転軸 の周囲に位置して該回転軸を支える固定軸及び雨軸間 に位置する軸受を有する X線管球において、 前記 X線 タ一ゲッ 卜が黒鉛基体の電子線照射面にタ ングステン • レニウム合金とタ ングステンの一方よ りなる X線発 生金属被覆層を有し、 該被覆層と前記基体との界面に レニゥム中間層を有し、 且つ該レニウムが前記黒鉛基 体内部へ 1 Ο ΠΙ以上の深さに亘つて浸透している部 分を有ること を特徴とする X線管球。 . 真空管内に電子線を照射する陰極と回転陽極を具傭 し、 該回転陽極が電子線の照射を受けて X線を放射す る X線タ 一ゲッ ト と該タ ーゲッ 卜の回転機構を有 し、 該回転機構が前記 X線タ ーゲッ 卜の回転軸と該回転軸 の周囲に位置して該回転軸を支える固定軸及び両軸間 に位置する軸受を有する X線管球において、 前記 X線 タ 一ゲッ 卜が黒鉛基 __体の電子線照射面に最表面層がタ ングステン ' レニ ウム合金、 その下部がタ ングステン の二層構造よ り なる X線発生金属被覆層を有 し、 前記 タ ングステン層と前記黒鉛基体と の界面に レニ ウム層 を有 し且つ該レニ ウムが前記黒鉛基体内部へ 1 0 m 以上の深さ に!:つて浸透 している部分を有る こ と を特 徴とする X線管球。 . X線放射窓を有する密閉容器内に X線管球と該 X線 管球の周囲の空間を満たす冷却媒体と を有 し、 前記 λ' 線管球が、 真空管内に電子線を照射する陰極と 回転陽 極を具備 し、 該回転陽極が電子線の照射を受けて X線 を放射する X線タ ーゲッ ト と該タ ーゲッ トの回転機構 を有し、 該回転機構が前記 X線タ ーゲッ 卜の回転軸と 該回転軸の周囲に位置して該回転軸を支える固定軸及 び両軸間に位置する軸受を有する X線管において、 前 記 X線タ ーゲッ ト が黒鉛基体の電子線照射面にタ ンダ ステン . レニ ウム合金と タ ングステンの一方よ り なる X線発生金属被覆層を有 し、 該被覆層 と前記基体と の 界面に レニ ウム中間層を有 し、 該 レニ ウムが前記黒鉛 基体内部へ浸透しておリ、 4 0 O m A以上の管電流と 4 8 KW以上の入力の負荷に耐えるこ とを特徴とする X線管。 22. X 放射窓を有する密閉容器内に X線管球と該 X線 管球の周囲の空間を満たす冷却媒体と を有し、 前記 X ^ 線管球が真空膂内に電子線を照射する陰極と回転陽極 を具備し、 該回転陽極が電子線の照射を受けて X線を 放射する X線ターゲッ 卜 と該タ一ゲッ 卜の回転機構を 有し、 該回転機構が前記: X線タ ーゲッ トの回転軸と該 回転軸の周囲に位置して該回転軸を支える固定軸及び 雨軸間に位置する軸受を有する X線管において、 前記 ' X線ターゲッ トが黒鉛基体の電子線照射面に最表面層 がタ ングステン ' レニウム合金、 その下部がタ ンダス テンの二層構造よ りなる X線発生金属被覆層を有し、 前記タ ングステン層と前記黒鉛基体との界面にレニゥ ム層を有し且つ該レニウムが前記黒鉛基体内部へ浸透 しておリ、 4 O O m A以上の管電流と 4 8 KW以上の 入力の負荷に酎える こ と を特徴とする X線管。 23. 請求の範囲第 2 2項において、 前記タ ングステン層 が柱状晶組織を有するこ と を特徴とする X線管。 24. 請求の範囲第 2 2項において、 前記タ ングステン ' レニウム合金層が微細組織を有する こ と を特徴とする X線管。 25 . 黒鉛基体上に X線発生金属被覆層を有する X線管用 タ ーゲッ トにおいて、 前記被覆層がレニ ウムよ り な り 且つ該レニウムが前記黒鉛基体内部へ浸透深さ 1 0 # m以上に亘つて浸透している部分を含むこ と を特徴 とする X線管用タ ーゲッ ト。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题 TWI415952B|2013-11-21|製造鉬鈦濺鍍靶座及靶材之方法 EP1156130B1|2019-02-20|Plasma processing container internal member and production method therefor CA2885593C|2018-03-06|Wear resistant coating KR100226953B1|1999-10-15|다수의 도막을 포함하는 다이아몬드 및 이의 제조방법 US8662209B2|2014-03-04|Backfilled polycrystalline diamond cutter with high thermal conductivity US7835502B2|2010-11-16|Target pedestal assembly and method of preserving the target EP0204297B1|1991-01-23|Charged particle emission source structure KR0172651B1|1999-03-20|X선 발생장치 JP5346096B2|2013-11-20|高融点金属合金、高融点金属珪化物、高融点金属炭化物、高融点金属窒化物あるいは高融点金属ホウ化物の難焼結体からなるターゲット及びその製造方法並びに同スパッタリングターゲット−バッキングプレート組立体及びその製造方法 EP0930649B1|2007-08-01|Heatsink and fabrication method thereof EP1760172B1|2015-01-14|Method for producing a diamondlike carbon hard multilayer. US6421423B1|2002-07-16|Two-step brazed X-ray target assembly US6478935B1|2002-11-12|Semiconductor device plating apparatus US6850598B1|2005-02-01|X-ray anode and process for its manufacture US4772773A|1988-09-20|Methods for preparation of overlaid amorphous alloy layers Cheng et al.1985|Dominant moving species in the formation of amorphous NiZr by solid‐state reaction US8699667B2|2014-04-15|Apparatus for x-ray generation and method of making same US5126102A|1992-06-30|Fabricating method of composite material US6707883B1|2004-03-16|X-ray tube targets made with high-strength oxide-dispersion strengthened molybdenum alloy CN102896832B|2015-02-04|一种功率模块金属化陶瓷基板及金属化方法 US20030058995A1|2003-03-27|Rotating anode X-ray tube with meltable target material JP4237059B2|2009-03-11|炭素質サポートへのタングステンボディまたはモリブデンボディの反応ろう付け US7910051B2|2011-03-22|Low-energy method for fabrication of large-area sputtering targets US5173091A|1992-12-22|Chemically bonded adherent coating for abrasive compacts and method for making same US20110129068A1|2011-06-02|Hybrid design of an anode disk structure for high prower x-ray tube configurations of the rotary-anode type
同族专利:
公开号 | 公开日 US4939762A|1990-07-03| AT116075T|1995-01-15| EP0305547A1|1989-03-08| EP0305547A4|1990-12-19| JPS63228553A|1988-09-22| EP0305547B1|1994-12-21| DE3852529T2|1995-05-04| DE3852529D1|1995-02-02| JPH0731993B2|1995-04-10|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1988-09-22| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): US | 1988-09-22| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AT DE FR GB NL | 1988-11-09| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1988902568 Country of ref document: EP | 1989-03-08| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1988902568 Country of ref document: EP | 1994-12-21| WWG| Wipo information: grant in national office|Ref document number: 1988902568 Country of ref document: EP |
优先权:
[返回顶部]
申请号 | 申请日 | 专利标题 JP62/60996||1987-03-18|| JP6099687A|JPH0731993B2|1987-03-18|1987-03-18|X線管用ターゲット及びそれを用いたx線管|DE19883852529| DE3852529D1|1987-03-18|1988-03-18|Treffplatte für eine röntgenröhre, verfahren zu ihrer herstellung und röntgenröhre.| DE19883852529| DE3852529T2|1987-03-18|1988-03-18|Treffplatte für eine röntgenröhre, verfahren zu ihrer herstellung und röntgenröhre.| EP19880902568| EP0305547B1|1987-03-18|1988-03-18|Target for x-ray tube, a process for producing the same, and an x-ray tube| 相关专利
Sulfonates, polymers, resist compositions and patterning process
Washing machine
Washing machine
Device for fixture finishing and tension adjusting of membrane
Structure for Equipping Band in a Plane Cathode Ray Tube
Process for preparation of 7 alpha-carboxyl 9, 11-epoxy steroids and intermediates useful therein an
国家/地区
|